【児童虐待の真実】虐待されて死ぬなら、中絶の方が幸せかもしれない…

男子大学生の中絶体験記

【知っておきたい妊娠と中絶のこと】

筆者(ユウスケ氏)が大学生の時に、彼女の妊娠中絶手術を共に経験した時の記録を、男性側の目線で書き記した体験談です。

少しでも、妊娠された方や中絶をお考えの方にとって、後悔のない選択ができる手助けになれれば幸いです。

子供の虐待死を考える

意図せずに妊娠してしまった場合などに行う人工妊娠中絶手術。

日本では多くの方が『悪いもの』というイメージを持っているかと思います。

しかしながら、世界的に見ると中絶を『女性の権利』として、ポジティブに捉える考え方もあります。

中絶を権利と捉えるか、倫理的に許されないものと捉えるかは、世界中で議論されている論点です。

児童虐待で年間65人が亡くなっているという事実

「社会保障審議会児童部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会による検証結果」によると、平成29年度に【65名】の児童が、児童虐待によって死亡しています。

  • 心中による虐待死:13名(平成28年度:28名)
  • 心中以外による虐待死:52名(平成28年度:49名)
【児童虐待の真実】虐待されて死ぬなら、中絶の方が幸せかもしれない...

心中以外の虐待死の50%は0歳児

心中以外による虐待死の52名の年齢を見ると0歳が28名で、比率として53.8%となります。

つまり、心中以外の虐待死の50%以上は0歳児ということです。

更に、0歳児の中でも1ヶ月以内に殺されてしまった赤ちゃんが14名でした。

  • 産まれて1ヶ月以内に、年間14人の赤ちゃんが殺されている
  • 産まれて1年以内に、年間28人の赤ちゃんが殺されている

これは日本で起きている事実です。そして、虐待死の加害者の9割は母親です。

虐待死の理由

  • 保護を怠ったことによる死亡:9名(17.3%)
  • 泣きやまないことにいらだったため:6名(11.5%)

この2つが虐待死の理由として上位にあがります。

中絶が「絶対悪」とは言えない理由

虐待死に関する事実に目を向けると、中絶が【絶対悪】とは言えない理由がわかるかと思います。

命を意図的に奪う行為は、許されるべきものではない。

それは当たり前のことです。

例え出産前の胎児であっても、産まれた後の赤ちゃんであっても、年齢も、国籍も、性別も、宗教も関係なく、人を殺す行為は許されるものではありません。

しかしながら、『虐待死や捨て子になるリスクが多い』という事実を考えたときに、中絶という選択肢を取ることが、悪だとは言えないと僕は思います。

もちろん、反対の意見を持つ方も多いと思います。

ただそれはきっと、自分はどんな状況だろうと児童虐待なんて絶対にしない』と、信じている方の意見なのかなと感じます。

胎児の異常がわかったら、あなたはどうする?

これは『出生前診断の現場から』という新書のキャッチコピーです。

テレビで障害を持った子を育てる親のドキュメンタリーをときどき見かけます。心から尊敬します。

どんな先天性の疾患を抱えていても、我が子を愛し育てるという意志はとても美しいです。

しかし、全ての人が、そんなに強いわけではないのが現実です。色んなケースがあります。

お金の問題、人間関係の問題、仕事の問題、健康の問題など、色んな問題を抱えて社会生活を送っている中で、『意図しない妊娠』や『出生前診断』は突然やってくるのです。

児童虐待や出生前診断について考えるときに大事なのは『もし自分ならどうするか?』という視点だと思います。

どこか他人事として考えてしまうと、理想論で考えてしまいがちです。

僕自身『中絶は悪だ』と数年前までは強く信じていました。でも現実はそうではないと自らの体験で学ぶことになりました。

中絶を全否定する方には、産まれて1年以内に、年間28人の赤ちゃんが殺されているという事実を知り、なぜ彼ら彼女らは、自らの子どもを殺したのか?』を想像してみて欲しいと思います。

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