『死ぬ気で働くリーダーにだけ人はついてくる』
以前「何故部下はあなたについてこないのか?」という記事を書いたが、
「部下は本気度102%の上司にはついてくるが、 98%の上司にはついて来ない!」
とい事実に気付くきっかけを与えてくれた1冊だ。
『死ぬ気で働くリーダーに人はついてこない』
しかし世界は広い。
この日本式の経営が日本以外でも通用するとは限らない。
皆さんはこんな話をご存知だろうか?
主人公は日本で両親の経営していた温泉旅館を受け継いだ、とある若い女将。
日本では温泉街は下り坂の時代。
受け継いだ時点で、経営は既に苦しい状況にあり、負債は膨らむばかり。
一発逆転を狙って打ち出した戦略は、海外進出。
日本の得意とする温泉旅館のおもてなしを、海外で挑戦してやろうと一念発起。
迷っている時間は無いと、早速オーストラリアの温泉地に旅館をオープンさせた。
結果は・・・散々。
その理由は一体何だったのだろうか?
それは従業員の裏切りに怠慢だった。
コックは厨房の食べ物を盗み、仲居は女将の目を盗んで昼寝、あろうことか気に入らない客を追い返そうとするフロントに、 存在意義さえ疑われる支配人・・・
女将が必死になればなる程、それに反比例するかの様に従業員の堕落ぶりは加速していく。
見る見るうちに評判は下がり、経営は火の車。
いよいよ存続の危機を迎えるまでになってしまったそうだ。
(社長である私は寝る暇も惜しんで、文字通り死ぬ気で働いていると言うのに、何故一番身近でそれを見ているはずの彼らには、私の思いが全く伝わらないのだろうか?)
散々思い悩み、旅館をたたむ覚悟を決めた女将を救ってくれたのは、現地人の友達が放った思わぬ一言だった。
それは・・・
『優れた上司というは、如何に働かぬかということである』というもの。
働かない=優れた上司とは、一体どういうことなのだろうか?
欧米はプライベートが非常に尊重視されるお国柄。
プライベートの充実度こそが、人の優劣を測る重要な物差しなのだ。
プライベートを充実させるには、何たってお金と時間が必要だ。
つまり「あの人、プライベートがめっちゃ充実しとるやん!お金にも時間にも余裕があってステキ! ツイテイキマス!」 となるのだそうだ。
逆に仕事に身も心も捧げてしまっているような人間はというと、「あの人の人生って、仕事ばっかやねぇ。あ~ヤダヤダ。余裕もないし、どうせ大した人間じゃないよね!」 となってしまい、その結果部下にそっぽを向かれてしまうという訳だ。
経営者たるもの、ジタバタなどしない。基本は優雅にスマートにという訳だ。
日本とは180度考え方が異なる。
半ばヤケになっていた女将は、どうにでもなれとその言葉通りに仕事そっちのけで、遊びまくってやったそうだ。
その結果・・・
「や、奴は出来る!!!」
となり、 女将に認めてもらおうと、従業員の態度が一変。
瞬く間に人気旅館となったそうだ。
所変われば物の見方も、180度変わる。
またまた異文化理解とは実に難しい。
ってなわけで、私も仕事そっちのけで、遊び倒してやろうかな?
(; ̄ェ ̄)・・・
チョット言ってみただけですよ・・・